今日からできる歯の健康

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前回の記事で日本人が歯を失う最大の原因が歯周病であることをお伝えしました。

今回は、そんな歯周病を予防する方法の1つをご紹介します。

歯間ブラシ・歯間フロス

歯間ブラシや歯間フロスの名前を聞いたことがあるでしょうか。デンタルフロスという名前でも商品が販売されています。

歯間ブラシ
歯間フロス

こんなような商品をドラッグストアで見たことはありませんか?
なかなかTVやYoutubeの広告では見ないかもしれません。

なぜ、この歯間フロス・歯間ブラシをお勧めするのか。それは、歯周病予防の効果とコストパフォーマンスです。

歯周病とは

ここで少し歯周病について解説します。

口の中には食べ物の残りかすが至る所に残っています。それを、皆さんが毎食後行っている歯磨きで取り除いているわけです。しかし、どんなに真剣に歯を磨いても100%口の中の残りかすを取り除くことはできません。

ざるそばを食べた後に歯に海苔がくっついていたり、刻み葱が歯に挟まっていたなんて経験はありませんか?口の中にはもっと小さな残りかすが沢山残っているのです。

そうした残りかすがをもとに細菌が増殖します。増殖した細菌が固まったものが歯垢です。歯垢が更にカチカチになったものが歯石です。この歯垢や歯石は細菌の塊で、歯茎で炎症を起こします。それが歯肉炎や歯周炎と言われる状態です。こうした状態が続くと徐々に歯茎が弱っていき、歯がグラグラに、そしていつの日か抜け落ちてしまいます。

これが、日本人を蝕む歯周病の実態です。

歯間フロス・歯間ブラシの効果

歯間フロス・歯間ブラシをお勧めする理由の1つが、その効果にあります。

その効果とは口の中の残りかすを減らすことがです。

そもそも、歯ブラシの使用のみではとれる汚れは60%程度と言われています。これを、100%に近づけるために役立つものが、歯間フロス・歯間ブラシです。

  • 歯ブラシ+歯間フロスで約79%食べ物の残りかすを除去できる。
  • 歯ブラシ+歯間ブラシで約85%食べ物の残りかすを除去できる。

こういった研究結果があります。この数字を見るだけで、その効果がうかがい知れます。

実際に筆者は「歯ブラシ+歯間フロス」を行っており、しっかり歯を磨いたにも関わらず、歯の間から食べ物の残りかすが出てきます。そのたびに、いかに歯ブラシだけでは取り切れていないかを実感しています。

コストパフォーマンス

歯間フロス・歯間ブラシを使用することで、歯周病を予防できます。逆に使用せずに歯周病となってしまい、歯を失って入れ歯を使うことになったとしましょう。

入れ歯は保険適用の物と保険適用外のものがありますが、保険適用の自己負担3割だとして5000円~1万5千円程度、保険適用外の場合だと30万円、40万円することもあります。更に入れ歯を使用していく上で、入れ歯洗浄剤や入れ歯安定剤なども必要になってきますので、かかる費用も多くなります。

一方、歯間ブラシはどうでしょう。商品によって値段は違いますが、筆者が使っているのは、50本入って100円の歯間フロスです。Amazonでざっと見ても概ね50本で100円~170円程度です。

歯間フロス・歯間ブラシの使用は最低1日1回と言われています。筆者は寝る前に1回行っています。1本2円程度ですので、1年間毎日歯間フロスを使っても1年間で730円で済みます。

入れ歯を作ることと比較すれば、とてもコストパフォーマンスがいいことが分かりますね。

まとめ

  • 歯周病の原因は食べ物の残りかす
  • 歯ブラシでとれる残りかすは60%程度
  • 歯間フロス・歯間ブラシは確かな効果があり、コスパが優れている

今回は歯周病予防の方法の1つとして歯間フロス・歯間ブラシを紹介しました。今日から始められて、その効果は絶大です。是非、今晩から歯間フロスまたは歯間ブラシを始めてみて下さい。

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